機械は…
2024-04-29
昔、Dan先生が集まった武術家達に
「頼れるものが何ひとつ無いとして、それでも貴方達が“武術家”と言えるものは何だ❓」
と聞いたそうですが、コレに応えられる人は1人だけだったそうです。
その1人が偶々、私が武術を教わった師範な訳で、Dan先生の話の中でも特に覚えているのです。
この「頼るものが何ひとつない」と言うのが味噌なのです。
コレは何にだって言える事なのです。
医者でも、芸術家でも、農家でも…
頼るものが何ひとつない状態で、
「それでも私は◯◯です」
と言えるものを持っているか❓…という事なんです。
そういう意味では現代は健康に関して、
もう本当に数多くの機械や道具や薬を作り出して来ました。
それは悪い事ではないのですが、作り出した物が便利であればある程に、
人間はソレに頼り切って行くのです。
鍼灸師でも次第に鍼や灸を使わなくなって行く人を見かけますが、
それは「鍼や灸に頼らない」という事でもあると思います。
それはもちろん患者側にも当てはまる話であって、
なるべく「自分の力で立つ」という精神が大切なのであります。